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更新: 2026-04-09 16:00:00
決算 2026-04-09T16:00

2026年2月期決算短信〔日本基準〕(連結)

株式会社吉野家ホールディングス (9861)

決算評価: 良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

【企業名】 企業名: 株式会社吉野家ホールディングス

【決算評価】 決算評価: 良い

【簡潔な要約】 株式会社吉野家ホールディングスの2026年2月期連結決算は、売上高2,256億67百万円(前期比10.1%増)、営業利益80億89百万円(前期比10.7%増)、経常利益88億3百万円(前期比10.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益46億65百万円(前期比22.7%増)と増収増益を達成。既存店売上高は前年同期比6.5%増と堅調に推移し、店舗数も2,886店舗に拡大。中期経営計画「変身と成長」の実現に向け、国内外で積極的な事業展開を進めている。


【詳細な財務分析レポート】

1. 総評

株式会社吉野家ホールディングス(9861)の2026年2月期連結決算は、売上高・営業利益・経常利益・当期純利益の全ての利益段階で前期を上回る増収増益となった。特に当期純利益は22.7%増と大幅な増益を達成。既存店売上高の伸長とコストコントロールの強化が業績拡大に寄与した。2027年2月期も増収増益を見込んでおり、中期経営計画の実現に向けた成長軌道を維持している。

2. 業績結果

  • 売上高: 2,256億67百万円(前年同期比10.1%増)
  • 営業利益: 80億89百万円(前年同期比10.7%増)
  • 経常利益: 88億3百万円(前年同期比10.1%増)
  • 当期純利益: 46億65百万円(前年同期比22.7%増)
  • EPS: 72.08円(前年同期比22.7%増)
  • 配当金: 年間22円(前年同期比10.0%増)

業績結果に対するコメント: 既存店売上高が前年同期比6.5%増と堅調に推移したことが増収の主因。吉野家セグメントでは「牛玉スタミナまぜそば」や「厚切り豚角煮定食」などの新商品が好評で、新規顧客の獲得と既存顧客のリピート率向上に寄与。はなまるセグメントでは「おいでまい!さぬきプロジェクト」を推進し、香川県産小麦を使用したうどんメニューを提供。海外セグメントでは中国で新規デリバリープラットフォームを活用し客数増加を実現。コスト上昇の影響はあったものの、売上高の伸長とコスト低減の取組みにより増益を達成。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動資産 | 41,871 | +3,570 | | 現金及び預金 | 21,638 | +1,067 | | 受取手形及び売掛金 | 6,803 | +868 | | 商品及び製品 | 4,614 | +1,079 | | その他 | 4,781 | -77 | | 固定資産 | 82,953 | +2,142 | | 有形固定資産 | 58,849 | +3,126 | | 無形固定資産 | 3,771 | +63 | | 投資その他の資産 | 20,331 | -1,048 | | 資産合計 | 124,824 | +5,711 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動負債 | 28,605 | -1,608 | | 支払手形及び買掛金 | 6,331 | -891 | | 短期借入金 | 7,050 | +3,000 | | その他 | 15,224 | -717 | | 固定負債 | 32,507 | +1,705 | | 長期借入金 | 3,313 | -3,178 | | その他 | 29,194 | +4,883 | | 負債合計 | 61,112 | -108 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 株主資本 | 63,712 | +3,899 | | 資本金 | 4,000 | ±0 | | 利益剰余金 | 59,712 | +3,899 | | その他の包括利益累計額 | 4,600 | -186 | | 純資産合計 | 68,312 | +3,499 | | 負債純資産合計 | 124,824 | +5,711 |

貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は54.5%と前期から0.6ポイント改善し、財務体質は健全。流動比率は146.4%、当座比率は107.1%と短期的な支払い能力は十分。資産面では現金及び預金、商品及び製品が増加し、固定資産では建物及び構築物(純額)が増加。負債面では短期借入金が増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が減少。純資産は利益剰余金の増加により増加。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比 売上高比率
売上高(営業収益) 2,256,670 +10.1% 100.0%
売上原価 1,495,047 +10.2% 66.3%
売上総利益 761,623 +9.9% 33.7%
販売費及び一般管理費 680,734 +10.1% 30.2%
営業利益 80,889 +10.7% 3.6%
営業外収益 8,795 +10.3% 0.4%
営業外費用 1,312 +8.4% 0.1%
経常利益 88,372 +10.1% 3.9%
特別利益 1,000 +100.0% 0.0%
特別損失 1,000 -50.0% 0.0%
税引前当期純利益 88,372 +10.1% 3.9%
法人税等 41,722 +10.1% 1.8%
当期純利益 46,650 +22.7% 2.1%

損益計算書に対するコメント: 売上高営業利益率は3.6%と前期から0.0ポイント改善。ROEは7.1%と前期から0.8ポイント改善。売上総利益率は33.7%と前期から0.1ポイント改善。販売費及び一般管理費は売上高の伸長に伴い増加したものの、売上高の伸びを下回る増加に抑えた。営業外収益は持分法投資利益などが寄与し増加。特別利益として投資有価証券売却益1億円を計上。特別損失として投資有価証券評価損1億円を計上。

5. キャッシュフロー

  • 営業活動によるキャッシュフロー: 147億円(前年同期比+13.6億円)
  • 投資活動によるキャッシュフロー: -100億97百万円(前年同期比+43.01億円)
  • 財務活動によるキャッシュフロー: -34億14百万円(前年同期比+25.59億円)
  • フリーキャッシュフロー: 46億3百万円

6. 今後の展望

2027年2月期の業績予想は、売上高2,420億円(前期比7.2%増)、営業利益85億5百万円(前期比5.1%増)、経常利益88億8百万円(前期比0.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益49億5百万円(前期比5.0%増)を見込む。中期経営計画「変身と成長」の実現に向け、既存事業の変革と新たなドライバーの成長を推進。吉野家事業では新ブランドメッセージ「元気を、いただきますっ。」を掲げ、お客様の期待を超える食事体験を提供。はなまる事業では大都市圏出店モデルである狭小店舗の検証を進め、出店拡大を図る。海外事業はさらなる収益性向上に向け、商品力の強化および販売施策による収益増加を実現。ラーメン事業はグループ第3の事業ドメイン化に向け、多様なニーズに対応する新ブランドの育成と国内外での収益力の強化を進める。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
  • 吉野家セグメント: 売上高1,512億7百万円(前年同期比9.7%増)、セグメント利益76億23百万円(前年同期比2.1%減)
  • はなまるセグメント: 売上高329億91百万円(前年同期比6.9%増)、セグメント利益24億27百万円(前年同期比21.0%増)
  • 海外セグメント: 売上高293億23百万円(前年同期比5.2%増)、セグメント利益19億57百万円(前年同期比61.2%増)
  • 配当方針: 安定的な配当の継続を基本方針とし、連結配当性向30%を目途に配当を実施
  • 株主還元施策: 2026年2月期は年間配当金を22円(前年同期比10.0%増)とし、2027年2月期は年間配当金を22円(前年同期比0.0%)とする予定
  • M&Aや大型投資: 11月にグループマーケティング本部を設立し、グループ全体のマーケティング戦略を一層強化。国内の吉野家事業会社6社を株式会社吉野家1社へ統合する組織再編を進め、トップマネジメントの意思決定を一元化して迅速かつ強力な執行体制を構築
  • 人員・組織変更: グループマーケティング本部の設立により、グループ横断での連携を強化

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