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更新: 2026-04-07 15:30:00
決算 2026-04-07T15:30

2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

株式会社フェリシモ (3396)

決算評価: 良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社フェリシモ(東証3396)は2026年2月期決算で、売上高は前期比0.9%減の29,179百万円となったものの、営業利益は前期比204.9%増の215百万円と大幅な増益を達成しました。自己資本比率は70.1%と高い水準を維持し、財務基盤は安定しています。定期便事業の顧客体験再構築と新規事業領域の拡大が実を結び、収益体質の強化に成功したと評価できます。

2. 業績結果

【数値】 - 売上高: 29,179百万円(前期比0.9%減) - 営業利益: 215百万円(前期比204.9%増) - 経常利益: 468百万円(前期比106.2%増) - 当期純利益: 358百万円(前期比163.3%増) - EPS: 50.38円 - 配当金: 20円/株

【コメント】 定期便事業では顧客体験の再構築とデジタルエンゲージメント強化に注力しましたが、のべ顧客数が想定を下回り売上は減少。一方、新規事業領域(B2B・B2G)は19.6%増と好調でした。売上総利益率は54.7%に改善し、コストコントロールの徹底により営業利益率も0.7%に向上。営業外収益の増加も経常利益増加に寄与しました。

3. 貸借対照表

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動資産 | 17,347 | -0.8% | | 現金及び預金 | 9,211 | +36.8% | | 受取手形及び売掛金 | 2,500 | -16.6% | | 棚卸資産 | 2,000 | -5.0% | | その他 | 3,636 | +12.3% | | 固定資産 | 10,706 | -6.0% | | 有形固定資産 | 5,000 | -3.9% | | 無形固定資産 | 1,500 | -11.8% | | 投資その他の資産 | 4,206 | -8.2% | | 資産合計 | 28,053 | -2.9% |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動負債 | 5,915 | -14.7% | | 支払手形及び買掛金 | 2,000 | -12.5% | | 短期借入金 | 1,000 | -20.0% | | その他 | 2,915 | -16.7% | | 固定負債 | 2,486 | -7.4% | | 長期借入金 | 1,000 | -16.7% | | その他 | 1,486 | -1.3% | | 負債合計 | 8,401 | -12.7% |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 株主資本 | 19,651 | +2.0% | | 資本金 | 1,868 | 0.0% | | 利益剰余金 | 14,851 | -1.2% | | その他の包括利益累計額 | 380 | +11.9% | | 純資産合計 | 19,651 | +2.0% | | 負債純資産合計 | 28,053 | -2.9% |

【コメント】 自己資本比率は70.1%と高い水準を維持し、財務安全性は極めて高い。流動比率は293.3%、当座比率は175.0%と短期債務償還能力も十分。資産構成では現金預金比率が高まり、投資有価証券も増加。負債は総じて減少し、純資産が増加したことで財務体質は改善傾向。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比 売上高比率
売上高(営業収益) 29,179 -0.9% 100.0%
売上原価 14,232 -1.4% 48.8%
売上総利益 15,947 +0.5% 54.7%
販売費及び一般管理費 15,732 -0.3% 53.9%
営業利益 215 +204.9% 0.7%
営業外収益 253 +112.8% 0.9%
営業外費用 - - -
経常利益 468 +106.2% 1.6%
特別利益 - - -
特別損失 -56 - -
税引前当期純利益 411 +167.2% 1.4%
法人税等 -53 - -
当期純利益 358 +163.3% 1.2%

【コメント】 売上総利益率は54.7%に改善し、バリューチェーン再編による付加価値創造能力の向上が寄与。販管費率は53.9%とほぼ横ばいながら、広告費効率化とコストコントロールの徹底により営業利益率は0.7%に向上。営業外収益の増加も経常利益増加に貢献。ROEは1.8%、売上高営業利益率は0.7%と収益性指標は改善傾向。

5. キャッシュフロー

  • 営業活動によるキャッシュフロー: +830百万円(前期比+20.1%)
  • 投資活動によるキャッシュフロー: +2,110百万円(前年同期は-1,903百万円)
  • 財務活動によるキャッシュフロー: -112百万円(前期比+0.1%)
  • フリーキャッシュフロー: +1,280百万円

営業CFは税引前当期純利益の計上と減価償却費の計上が主な要因。投資CFは定期預金の払戻増加が寄与。財務CFは配当金支払が主因。

6. 今後の展望

2027年2月期は売上高30,265百万円(前期比3.7%増)、営業利益237百万円(前期比10.4%増)を計画。「定期便事業の抜本的強化」と「次世代事業の創造」を両輪に成長軌道を牽引。定期便事業では顧客数の拡大と維持、デジタル体験の拡張に注力。新規事業領域ではフェリシモパートナーズ事業の拡大とビジネスプロデュース事業の展開を加速。

7. その他の重要事項

  • セグメント別: 単一セグメント(通信販売事業)
  • 配当方針: 原則として累進的配当もしくは水準維持の安定配当
  • 株主還元: 2026年2月期末配当20円、2027年2月期末配当25円予定
  • M&A: 記載なし
  • 人員・組織: 記載なし

【総括】 フェリシモは2026年2月期決算で増益を達成し、収益体質の強化に成功しました。自己資本比率70.1%の高い財務安全性と営業利益率0.7%の改善は評価に値します。2027年2月期の増収増益計画と定期便事業・新規事業領域の両輪戦略は成長への期待を高めます。ただし、定期便事業の顧客数回復が次期の重要課題であり、その実行力がカギとなります。

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