適時開示情報 要約速報

更新: 2026-04-10 17:00:00
決算 2026-04-10T17:00

2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)

株式会社セイヒョー (2872)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

【企業名】 企業名: 株式会社セイヒョー

【決算評価】 決算評価: 悪い

【簡潔な要約】 株式会社セイヒョーは2026年2月期決算で、売上高4,796百万円(前期比6.9%増)を達成したが、営業利益は35百万円(前期比63.2%減)、経常利益54百万円(前期比55.6%減)、当期純利益11百万円(前期比90.3%減)と大幅な減益となった。主力のアイスクリーム部門は好調だったが、原材料価格や物流コストの上昇、富山工場取得に伴う一時的な費用増加が利益を圧迫した。2027年2月期は売上高6,000百万円、営業利益126百万円を見込む。


【詳細な財務分析レポート】

1. 総評

株式会社セイヒョー(東証2872)は2026年2月期決算で、売上高は前期比6.9%増の4,796百万円と増収を達成した。しかし、営業利益は前期比63.2%減の35百万円、経常利益は55.6%減の54百万円、当期純利益は90.3%減の11百万円と大幅な減益となった。これは原材料価格や物流コストの上昇、エネルギーコストの高止まり、人件費の高騰といった製造コストの上昇に加え、富山工場取得に伴う設備改修や試運転費用の増加が影響したものと考えられる。2027年2月期は大幅な増益を見込んでいるが、原材料価格や物流費用の先行き不透明感は依然として残る。

2. 業績結果

【数値】 - 売上高: 4,796百万円(前期比+6.9%) - 営業利益: 35百万円(前期比-63.2%) - 経常利益: 54百万円(前期比-55.6%) - 当期純利益: 11百万円(前期比-90.3%) - EPS: 8.19円(前期は85.68円) - 配当金: 18円/株(前期と同額)

【コメント】 売上高は増収を達成したが、利益面では大幅な減益となった。主力のアイスクリーム部門は自社製品・OEMともに好調で、特にかき氷カップやヨーグルト風味アイスバー、カフェオレ風味アイスバーが堅調に推移した。しかし、原材料価格や物流コストの上昇、エネルギーコストの高止まり、人件費の高騰といった製造コストの上昇が利益を圧迫した。また、富山工場の取得に伴い、安定稼働に向けた設備の改修や試運転に係る費用が発生し、一時的にコストが増加したことも影響したと考えられる。

3. 貸借対照表

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動資産 | 1,816,291 | +14.4% | | 現金及び預金 | 234,513 | -28.8% | | 受取手形及び売掛金 | 560,809 | +56.9% | | 商品及び製品 | 786,714 | +11.5% | | その他 | 274,255 | +10.8% | | 固定資産 | 2,172,990 | +27.7% | | 有形固定資産 | 1,821,290 | +27.6% | | 無形固定資産 | 14,426 | -4.0% | | 投資その他の資産 | 337,274 | +75.6% | | 資産合計 | 3,989,282 | +21.3% |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動負債 | 1,401,224 | -6.1% | | 支払手形及び買掛金 | 443,779 | +17.8% | | 短期借入金 | 450,000 | -47.1% | | その他 | 507,445 | -10.0% | | 固定負債 | 1,087,425 | +26.0% | | 長期借入金 | 369,990 | -100.0% | | その他 | 717,435 | +25.3% | | 負債合計 | 2,488,650 | +31.3% |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 株主資本 | 1,339,665 | +0.9% | | 資本金 | 417,297 | ±0.0% | | 利益剰余金 | 1,007,217 | -1.3% | | その他の包括利益累計額 | 160,966 | +155.0% | | 純資産合計 | 1,500,631 | +7.6% | | 負債純資産合計 | 3,989,282 | +21.3% |

【コメント】 資産合計は前期比21.3%増の3,989百万円となった。これは主に現金及び預金の減少額94百万円、売掛金の増加額203百万円、商品及び製品の増加額81百万円、建物(純額)の増加額230百万円、機械及び装置(純額)の増加額98百万円、土地の減少額83百万円、投資有価証券の増加額143百万円等によるものである。負債は594百万円増加し、2,488百万円となった。これは主に短期借入金の減少額400百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加額100百万円、長期借入金の増加額369百万円、資産除去債務の増加額223百万円等によるものである。純資産は105百万円増加し、1,500百万円となった。これは主に繰越利益剰余金の減少額13百万円、自己株式の減少額13百万円、その他有価証券評価差額金の増加額97百万円等によるものである。自己資本比率は37.6%(前期は42.4%)と低下した。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比 売上高比率
売上高(営業収益) 4,796,658 +6.9% 100.0%
売上原価 3,951,949 +5.6% 82.4%
売上総利益 844,709 +3.0% 17.6%
販売費及び一般管理費 809,674 +6.7% 16.9%
営業利益 35,035 -63.2% 0.7%
営業外収益 19,289 +10.5% 0.4%
営業外費用 1,000 -50.0% 0.0%
経常利益 53,324 -55.6% 1.1%
特別利益 0 ±0.0% 0.0%
特別損失 0 ±0.0% 0.0%
税引前当期純利益 53,324 -55.6% 1.1%
法人税等 42,314 -57.8% 0.9%
当期純利益 11,010 -90.3% 0.2%

【コメント】 売上高は増収を達成したが、売上総利益率は前期の19.3%から17.6%に低下した。これは売上原価の上昇率が売上高の上昇率を上回ったためと考えられる。販売費及び一般管理費は前期比6.7%増加し、営業利益率は前期の0.8%から0.7%に低下した。これは原材料価格や物流コストの上昇、エネルギーコストの高止まり、人件費の高騰といった製造コストの上昇に加え、運搬保管料等の販管費が増加したことによるものと考えられる。経常利益率は前期の2.8%から1.1%に低下した。

5. キャッシュフロー

【数値】 - 営業活動によるキャッシュフロー: 44百万円(前期は34百万円) - 投資活動によるキャッシュフロー: -127百万円(前期は-80百万円) - 財務活動によるキャッシュフロー: -11百万円(前期は160百万円) - フリーキャッシュフロー: -83百万円

【コメント】 営業活動によるキャッシュフローは前期比9.4%増の44百万円となった。これは主に税引前当期純利益64百万円、減価償却費169百万円、売上債権の増加額203百万円、棚卸資産の増加額112百万円等によるものである。投資活動によるキャッシュフローは前期比58.8%増の127百万円の支出となった。これは主に有形固定資産の取得による支出567百万円、有形固定資産の売却による収入447百万円等によるものである。財務活動によるキャッシュフローは前期比106.9%増の11百万円の支出となった。これは主に短期借入金の純減額400百万円、長期借入による収入500百万円、長期借入金の返済による支出30百万円、リース債務の返済による支出37百万円、配当金の支払額24百万円等によるものである。

6. 今後の展望

2027年2月期は売上高6,000百万円(前期比25.0%増)、営業利益126百万円(前期比256.1%増)、経常利益126百万円(前期比131.0%増)、当期純利益95百万円(前期比727.7%増)を見込んでいる。主力のアイスクリーム部門においては、富山工場が通年で寄与することにより、生産体制の強化を通じたOEM需要の取り込みが進むとともに、主力製品であるかき氷カップを中心とした売上拡大を見込んでいる。また、自社製品においては、「Marone(マロネ)」シリーズのラインアップ拡充を含む新商品の投入により、ブランド認知の向上を図っていくとしている。一方で、原材料価格や物流費用につきましては、中東情勢の影響を含め、足元の市況やこれまでの動向を踏まえたうえで、現時点で把握可能な範囲において一定の影響を考慮しているが、先行きについては引き続き不確実性の高い状況が続いているとしている。

7. その他の重要事項

【セグメント別業績】 - アイスクリーム部門: 3,534百万円(前期比+10.4%) - 仕入販売部門: 676百万円(前期比+0.6%) - 和菓子部門: 351百万円(前期比-6.1%) - 物流保管部門: 234百万円(前期比-1.5%)

【配当方針】 - 年間配当金: 18円/株(前期と同額) - 配当性向: 21.0%(前期は21.0%)

【その他】 - 富山工場の取得により、当社を取り巻く生産体制や事業環境が従来の想定から大きく変化しており、現行の中期経営計画2027については一旦取り下げ、その前提条件を整理することとした。今後は、富山工場の稼働状況や業績への寄与を含め、事業の進捗状況や外部環境の変化を総合的に勘案し、新たな中期経営計画の公表時期について慎重に検討していくとしている。

関連する開示情報(同じ企業)