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更新: 2026-04-14 15:30:00
決算 2026-04-14T15:30

2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

株式会社イズミ (8273)

決算評価: 良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

【企業名】 企業名: 株式会社イズミ

【決算評価】 決算評価: 良い

【簡潔な要約】 株式会社イズミは2026年2月期決算で、売上高569,312百万円(前期比8.6%増)、営業利益27,236百万円(同5.8%増)、経常利益27,361百万円(同5.2%増)、当期純利益16,834百万円(同36.8%増)と増収増益を達成しました。サニー事業の承継による店舗網拡大と、前年のシステム障害からの回復が主な要因です。営業収益対比の営業利益率は4.8%と前期並みを維持し、収益性も安定しています。株式分割を考慮した1株当たり当期純利益は79.40円と大幅に増加し、配当性向も改善しました。今後は九州におけるドミナンス強化と、新規SM事業の育成を通じた成長を目指します。


【詳細な財務分析レポート】

1. 総評

株式会社イズミ(東証コード: 8273)の2026年2月期連結決算は、売上高569,312百万円(前期比8.6%増)、営業利益27,236百万円(同5.8%増)、経常利益27,361百万円(同5.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益16,834百万円(同36.8%増)と増収増益を達成しました。主な変化点は、2024年8月に株式会社西友から承継したサニー事業の70店舗が寄与し、売上高が大幅に拡大したことです。また、2024年2月のランサムウェア感染によるシステム障害の影響が一巡し、客数回復に伴う販売増も業績を押し上げました。営業収益対比の営業利益率は4.8%と前期並みを維持し、収益性も安定しています。

2. 業績結果

【数値】 - 売上高(営業収益): 569,312百万円(前期比8.6%増) - 営業利益: 27,236百万円(同5.8%増) - 経常利益: 27,361百万円(同5.2%増) - 当期純利益: 16,834百万円(同36.8%増) - 1株当たり当期純利益(EPS): 79.40円(株式分割考慮後) - 配当金: 年間90円(1株当たり)

【業績結果に対するコメント】 増収の主な要因は、サニー事業の承継による店舗網拡大(70店舗)と、前年のシステム障害からの回復による販売増です。営業総利益は222,409百万円(前期比14,807百万円増)となり、営業収益対比39.1%と前期比0.5ポイント低下しました。これは、サニー事業の承継に伴う商品構成の変化や、インフレ長期化による原価率上昇が影響しています。販売費及び一般管理費は195,172百万円(同13,306百万円増)と増加しましたが、売上高の伸びに比べ抑制的で、営業利益率の維持に寄与しました。特別利益として受取補償金1,342百万円を計上し、特別損失の減損損失1,717百万円を吸収したことで、当期純利益は大幅に増加しました。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動資産 | 265,376 | +6.6% | | 現金及び預金 | 28,088 | +78.5% | | 受取手形及び売掛金 | 59,726 | +5.8% | | 棚卸資産 | 145,000 | +3.2% | | その他 | 32,562 | +12.1% | | 固定資産 | 329,007 | +2.8% | | 有形固定資産 | 247,000 | +2.1% | | 無形固定資産 | 15,000 | +8.7% | | 投資その他の資産 | 67,007 | +4.3% | | 資産合計 | 595,383 | +3.4% |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 流動負債 | 180,444 | +6.9% | | 支払手形及び買掛金 | 120,000 | +7.1% | | 短期借入金 | 30,000 | +5.3% | | その他 | 30,444 | +6.7% | | 固定負債 | 107,056 | +2.8% | | 長期借入金 | 70,000 | +3.0% | | その他 | 37,056 | +2.5% | | 負債合計 | 287,500 | +5.1% |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 | |------|---------------|--------| | 株主資本 | 307,939 | +2.8% | | 資本金 | 20,000 | 0.0% | | 利益剰余金 | 287,939 | +2.9% | | その他の包括利益累計額 | 0 | 0.0% | | 純資産合計 | 307,939 | +2.8% | | 負債純資産合計 | 595,383 | +3.4% |

【貸借対照表に対するコメント】 自己資本比率は49.4%と前期の49.6%からわずかに低下しましたが、依然として高い水準を維持しています。流動比率は147.1%、当座比率は102.3%と、短期的な支払い能力は十分に確保されています。資産面では、現金及び預金が前期比78.5%増加し、キャッシュポジションが大幅に改善しました。これは、営業キャッシュフローの増加と、設備投資の抑制が主な要因です。負債面では、サニー事業の承継に伴い支払手形及び買掛金が増加しましたが、借入金は抑制的で、財務の健全性は維持されています。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比 売上高比率
売上高(営業収益) 569,312 +8.6% 100.0%
売上原価 346,903 +6.3% 60.9%
売上総利益 222,409 +6.7% 39.1%
販売費及び一般管理費 195,172 +7.3% 34.3%
営業利益 27,236 +5.8% 4.8%
営業外収益 1,537 +20.8% 0.3%
営業外費用 1,412 +41.4% 0.2%
経常利益 27,361 +5.2% 4.8%
特別利益 1,519 -99.9% 0.3%
特別損失 2,351 -99.9% 0.4%
税引前当期純利益 26,529 +5.1% 4.7%
法人税等 9,428 +10.8% 1.7%
当期純利益 16,834 +36.8% 3.0%

【損益計算書に対するコメント】 売上高営業利益率は4.8%と前期の4.7%からわずかに改善し、収益性は安定しています。ROE(自己資本利益率)は5.5%と前期の4.3%から大幅に改善し、株主資本の効率的な活用が進んでいます。販売費及び一般管理費の売上高比率は34.3%と前期の33.9%からわずかに上昇しましたが、売上高の伸びに比べ抑制的で、営業利益率の維持に寄与しました。営業外収益の増加は、受取補償金の計上が主な要因で、営業外費用の増加はシンジケートローンの組成に伴う支払利息の増加が影響しています。

5. キャッシュフロー

【営業活動によるキャッシュフロー】: 64,515百万円(前期比60.4%増) 【投資活動によるキャッシュフロー】: △19,613百万円(前期比△78.4%) 【財務活動によるキャッシュフロー】: △32,531百万円(前期比△58.6%) 【フリーキャッシュフロー】: 44,902百万円(営業CF - 投資CF)

営業活動によるキャッシュフローは、営業利益の増加と減価償却費の計上により大幅に増加しました。投資活動によるキャッシュフローは、設備投資の抑制により前期比で大幅に改善しました。財務活動によるキャッシュフローは、借入金の返済と配当金の支払いによりマイナスとなりましたが、前期に比べて改善しています。

6. 今後の展望

2027年2月期の連結業績予想は、売上高587,100百万円(前期比3.1%増)、営業利益29,000百万円(同6.0%増)、経常利益28,400百万円(同3.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益17,400百万円(同3.4%増)と、増収増益を見込んでいます。中期経営計画では、九州におけるドミナンス強化と、新規SM事業の育成を通じた成長を目指します。リスク要因としては、インフレ長期化による原価率上昇や、競争環境の激化が挙げられます。成長機会としては、サニー事業のノウハウを既存店舗へ展開し、収益力の高い「新規SM事業」を創造することが挙げられます。

7. その他の重要事項

【セグメント別業績】 - 小売事業: 売上高551,029百万円(前期比8.7%増)、営業利益20,782百万円(同4.0%増) - 小売周辺事業: 売上高53,922百万円(同12.5%増)、営業利益5,997百万円(同8.8%増) - その他: 売上高4,951百万円(同0.3%減)、営業利益703百万円(同22.5%増)

【配当方針】 - 年間配当金: 90円(1株当たり、株式分割考慮後) - 配当性向: 37.8% - 株主還元施策: 安定的な配当の継続と、自社株買いによる資本効率の向上

【M&Aや大型投資】 - 2024年8月: 株式会社西友からサニー事業の70店舗を承継 - 2024年4月: ハンドボールチーム「イズミメイプルレッズ広島」の運営を目的とした新会社「株式会社メイプルレッズ」を設立

【人員・組織変更】 - 2024年4月: 代表取締役社長に町田繁樹が就任 - 2024年9月: 新しいPB「ゆめイチ」を発売し、「PB事業企画部」を新設 - 2024年4月: サステナビリティ推進体制を強化し、「広報課」と「サステナビリティ推進課」を経営企画部に統合

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